子どもが不登校になったら?
皆さん、こんにちは。
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学校に行けなくなると…
子どもが不登校になってしまう背景には、様々な理由があります。
クラスや部活動での友達関係、勉強面での遅れ、担任の先生との関係、またそれだけではなく、両親の不和や親子関係の問題などが隠れていることも珍しくはありません。
学校に行こうとすると急に不安が高まり、動悸、過呼吸、頭痛、腹痛(下痢)、睡眠障害などの自律神経系の症状がみられる場合もあります。
この時点で身体の病気を心配して、医療機関に連れて行ってみると「起立性調節障害」などと診断され、お薬を処方される場合もあります。
不登校になると、同年代の友達との交流が少なくなり、家庭内で親との関係だけが密接になっていきます(特に母親と)。
その過程で「赤ちゃん返り(退行)」が起こり、年齢不相応に親に甘えたり、反対に反発したり、命令したり、自分の思い通りにならないと暴れだしたり、物を投げたりするようになることが多々あります。
また、自宅にひきもってしまうことで、自分が大人へ成長する路線から外れていく不安も大きくなっていきます。
それを忘れるためにゲームに没頭したり、一日中、スマホやパソコンで動画を観たり等の行動に依存しがちになることもありますね。
結果的に、生活リズムが乱れ、昼夜逆転してしまったり、一日中寝てばかりになってしまうことにもつながってしまいます。
誰にも迷惑かけたくない…誰にも心配かけたくない…
また子供達は、日々忙しい親にこれ以上心配かけたくないという気持ちから、親に本音を言わないことも多々あり、不安や寂しさ、苦しみや辛さを自分の心の中にしまい込んでいる場合も少なくありません。
登校渋りや不登校は、対応が早ければ早いほど予後が良いと言われています。
登校を渋る様子や特に朝の体調が優れないなどの初期症状がみられる場合には、できるだけ早く専門家に相談してみることをお勧めいたします。
また、状況に改善が見られず、不登校やひきこもりが長引いている場合であっても、決して諦めず、是非専門家に相談して欲しいと思います。
学校に戻るということだけが答えではありませんが、不登校やひきこもりの背景にどのような問題があるのかを見極め、子どもが一体何を考え、何を望んでいるのか、その心理をある程度親御さんやご家族が理解し、その子らしい生き方を選択できるようサポートしてあげる必要があるのです。