不登校になったときの学校の対応例

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皆さん、こんにちは。

いつもおやこ心理スクールのブログをご利用いただきありがとうございます。

今回は、お子様が不登校になった場合の学校側の対応として一般的なものをご紹介します。

都道府県や自治体および、学校の方針によって差はあると思いますが、今回は特におやこ心理スクール統括がスクールカウンセラーを兼任している群馬県の一般的な公立の小中学校の例を参考にしています。(学校により違いがあります。)

密に連絡を取る

通常はまず家庭とのつながりを保ちながら、ご家庭(母親)と密に連絡を取ります

これは、不登校になった児童とそのご家庭を孤立させないための措置でもあります。

その日の様子や何をして過ごしているかなど、できるだけ細かく話を聞き、少しでも学校とつながりを保てるように配慮しています。

場合によっては、家庭訪問などもやってくれます。

その子にできそうな対応を提案する

ご家庭と連絡が上手く取れている場合は、日々の様子を聞き取り把握したうえで、その子にできそうな対応を提案します。

例えば、時間差登校(放課後登校)・別室登校や保健室登校、スクールカウンセラーや心の相談員との面談、知能検査の提案などです。

必要があれば、医療機関や専門機関の情報提供や学校の代わりに行ける適応指導教室なども教えてくれます。

本人が学校を嫌がっている場合は、お母さんからご家庭で過ごしている様子などを聞き、細かく情報を収集していきます。

次年度の環境調整と情報の引継ぎ(進学の場合は進学先を探す)

不登校児童の情報は、次年度のクラス編成や担任の選定にとっても重要な情報です。

知能検査の結果次第では、特別支援クラスを視野に入れたりする必要があるので、外部で知能検査を受けた場合でも学校に報告するといいと思います。

進学の場合は、進学先を一緒に探してくれます

通常の高校だけでなく通信制や特別な配慮のある学校などの情報も学校は豊富に取り揃えています。

学校との連携はメリットが大きい

不登校児童の数は年々増加しており、群馬県では1クラスに平均一人(高崎新聞http://www.takasakiweb.jp/news/article/2009/08/2401.html)、多い場合は二人・三人いることもあります。

そんな中でも、学校側は一人に対してこれだけのことを通常業務のかたわらで行っています。

学校とうまく連携が取れている場合は、子どもにとってベストな選択肢を、ご家庭と学校の双方で協力して考えることができます。

何より、どんな形でも「学校とつながっている」ということは安心感があります。

もちろん中には、学校との考え方の相違や、先生が忙しすぎる、もしくは熱心すぎるなどの理由で、上手く連携できない場合も考えられます。

学校側が学校主導の対応をするあまり、児童本人やご家族の気持ちが置き去りにされて、悲しい思いをすることも、残念ながら聞かない話ではありません。

おやこフリースクール・おやこ心理相談室ではそういうご相談もあり、親御さんが希望する場合は、ご家族の代わりに学校と連絡を取り合って、情報交換やお互いの方針のすり合わせを行うこともあります。

おやこフリースクールでは、日々の利用状況や活動内容についても、ご家庭が許可する範囲内で学校に報告することもできます。(出席認定を受けるためにも必要です。)

ご家庭と学校以外の第三者が関わることで、お互いに負の感情に流されずに、伝えたいことを伝えることができます。

その結果、両者が落ち着いて、子どものために何がベストかを考えていくことでまとまることがほとんどです。

親御さんも先生たちも、子どものことを一番に想っていることには変わりありませんから、学校を敵に回してもメリットはあまりありません。

どうしても学校と理解し合えない場合は、親御さんのお話をじっくりと聞かせていただきたいと思いますので、是非おやこ心理相談室にご相談ください。

ご家族と学校の橋渡しのお手伝いができればと思います。

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