しっかり悩むことで人は成長する
みなさん、こんにちは。
私は職業柄、日々相談者の悩みや問題に寄り添っていますが、人間が成長していくためには、この「悩むこと」が必要不可欠だと感じています。
「悩みがないほうが幸せなんじゃないか?」と思う人もいるかもしれません。
たしかに悩まないでいられたら、気楽でのんびりした生活を送ることができるかもしれません。でも、悩む機会の少ない人は、それだけ自分の力を試す機会が少なくなるのです。
壁にぶつかる時期はチャンスの到来
人間には、精神的に成長しようという欲求がもともと存在すると言われています。だまっていても、人間は成長する方向性をもっているわけですね。
「成長」は、いつも同じペースで、なだらかに起こっていくものではなく、いわば階段のような形で起こります。つまり平坦なところもあれば、急に変化するところもあるのです。
通常、ある思考(考え方)や行動パターンがうまくいっていて、そのやり方でたいていのことは乗り切れる安定した期間があるものですが、それが壁にぶつかる時期がきます。
今までのやり方が通用しない場面に出くわすわけです。
人はその時、今までのやり方にしがみつきたいという願望と、新しいやり方を取り入れなければ立ち行かないという現実に直面し、「悩む」わけです。悩んだ末に人は、新しいやり方を獲得していきます。
悩みぬくことで成長できる
このやり方が上手くいくようになると、それは習慣化し、自分の新たな思考・行動パターンとなります。
この様に、成長するためには、壁にぶつかること、それに伴って悩みぬくことが必要になります。
例えば、「人前で話すときに恐怖を感じる」、「人間関係のことを考えると不安になってしまう」、「自分が否定されるのではないかとおびえている」など、人はそれぞれ不安や恐怖を感じるポイントを持っています。
そこが、その人が「今、悩むべきポイント」を示しているのです。
そこに焦点を当ててしっかりと悩めば、人は必ず一回り成長できます。
それでも、やがて、またどこかで不安や恐怖を感じるかもしれません。
そしたら、またきちんと悩めばいいのです。