不安のメカニズムと対処法

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皆さん、こんにちは。
今回は、子どもでも取り組める「不安」への対処法について簡単にご紹介していきたいと思います。

まずは「不安」というもののメカニズムを理解すること、そしてその理解を元に行動に移すことを念頭に置いてみて下さい。

不安になる時って?

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「不安」は恐怖反応が長引いたものと理解しておいて下さい。

簡単な例で言えば、「おばけ」があります。

テレビなどで心霊写真や心霊映像などを観た後しばらくは、トイレに独りで行くのも怖くなって、必要以上に周りをきょろきょろしてみたり、「窓からお化けが見てるんじゃないか?」と思ってトイレを済ませた後、大急ぎで戻ってきたりと不安になるものです。

これは目で見た「お化け」という恐怖反応が長引き、不安を刺激しているということになります。

人間の体は、恐怖などのストレスが加わると、アドレナリン、ノルアドレナリンという物質を作り出すことで、血流を増加させ、筋肉内にはエネルギーがたまります

これによって恐怖に対する防衛体制を整えていきます。
要は、敵を攻撃するか逃げるかという戦闘態勢の準備をしているわけですね。

一方、不安もまた、ストレスの一種ですから、身体は何らかの反応に備えてエネルギーが蓄えられていきますが、恐怖反応の場合と違って、敵を攻撃するなり、逃げるといった行動表現を伴わない場合が多いので、筋肉内にはエネルギーが溜まったまま興奮状態だけが残って、そのまま放置されることになります。

この状態こそ「不安」を感じている状態なのです。

ソワソワ・ドキドキ・イライラ?

不安状態の人が、ソワソワ、イライラ歩き回ったり、手を握り締めたり、汗をかいたり、眠れなかったりするのはそのためなのです。また、不安が何らかの衝動行動(リストカットなどの自傷行為)に結びつく理由もここにあります。

このようなメカニズムを理解した上で、不安への対処を図っていく必要があります。

まずは、今説明したように「不安」は体内にエネルギーが溜まった状態なので、ひとまず身体にたまったエネルギーの解放を考えます。

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掃除、洗濯、ジョギング、カラオケ、ダンス、各種スポーツなど、なんでもいいから汗を流してしまうのです。

中には、不安に襲われそうになった瞬間に、激しく腕立て伏せをやったり、突然逆立ちをしてみたりと色々試している方もいました。

こうしているうちにパニック状態が少しずつ軽減してきます。

そうしたら、不安の源を除くための手だてを考えてみて、実行可能なものから優先手順位をつけます。そして第一優先順位のものから一つ一つ片づけていければよいのです。

この優先順位をつけるところは、ある程度大人の助けが必要になるかもしれませんが、不安というエネルギーの発散は、誰にでもできることでしょう。

この他、呼吸法やリラクゼーションなどの身体の緊張をほぐす方法もありますが、それはまた後ほど詳しく説明したいと思います。

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