学校と家庭の役割は、違うものである必要がある
皆さん、こんにちは。
いつもおやこ心理スクールのブログをご利用いただき、ありがとうございます。
幼児期から学童期の子どもたちの世界は、「集団(保育園・学校)」と「家庭」の2つで構成されているといっても過言ではありません。
子どもが成長し、社会へ出ていくまでの段階において、集団と家庭は大きな役割を担っています。
この二つは似て非なるもので、子どもの成長において、それぞれ違う役割を持っており、どちらも必要なものです。
しかし、多くのご家庭で、これらの役割を混同している、もしくは役割が偏っているケースが見受けられるように思います。
今回はこの「集団(主に学校)と家庭の役割の違い」について、子どもの心理的成長の視点から考えてみたいと思います。(個人的な意見を含む考察になります。)
皆さんの今後の子育ての参考になれば幸いです。
学校の役割とは?
- 子どもたちにとって、学校が存在する一番の目的は何だと思いますか?
それは、ずばり「学習」だと思います。
いろんな知識やスポーツなどを学習するために子どもたちは学校に行きます。
それから、集団生活や協調性、社会のルールと社会性、生活リズム、マナーや礼儀、人間関係など、社会生活における様々なことを学習することが学校の目的です。
様々な「学習」を通して、社会に出る準備をしているのではないかと思います。
- 学校が子どもたちに最も教えたいことは何だと思いますか?
これはいろんな意見があるかと思いますが、個人的には「頑張ること」だと思います。
授業にしろ、宿題にしろ、日常生活にしろ、「求められたことを求められたようにやること」を教えたいのだと思います。
これは言い換えれば、「完璧さ」とも表現できますね。
テストでも100点を目指して頑張れと言われますし、スポーツでも1番を目指して努力しろと言われます。
集団行動でも、宿題でも、掃除でもなんでも「ちゃんとできるように頑張れ」と指導されるのが現状ですね。
一般的な学校が子どもたちに向けて出しているメッセージの多くは、
「ちゃんとできるようにがんばれ」
「みんなと同じようにできるようにがんばれ」
「努力は報われる」という類のものだと思います。
もちろん、「頑張ること」「努力すること」はとても大切ですし、社会に出るうえで必要な能力であると思います。
これらの価値観を教えてくれる学校や先生はとてもありがたい存在であるのは間違いないと思います。
家庭の役割とは?
では学校の役割を理解したうえで、もう一方の「家庭」という場所について考えていただきたいと思います。
- あなたのお子さんにとって、「家庭」が存在する一番の理由は何ですか?
- あなたの「家庭」があなたのお子さんに最も教えたいことは何ですか?
これらの質問の答えは様々あって、どれが正しいとか間違っているとかはありません。
しかし、「家庭」の答えは、「学校」の答えとは違うものである必要があるのです。
一度、ご自身で、ご夫婦で一緒にこれらの質問についてよく考えてみてください。
きっと、何かしらの変化が起こると思います。
次回は、おやこ心理スクールが考える「家庭」の役割について述べていきたいと思います。