不登校回復プロセス④再登校スタート期(甘えと自立)
皆さん、こんにちは。
いつもおやこ心理スクールのブログをご利用いただきありがとうございます。
今回は、不登校回復プロセス④再登校スタート期です。
いよいよ動き出す時期
安心して家で過ごすことができていると、徐々にエネルギーがたまってきて、いよいよ動き出したくなってきます。
「ヒマだ」「つまんない」「ゲーム(動画)飽きた」「何かしたい」などと言い出したら、エネルギーがたまってきた証拠です。
まずは、好きなことや興味のあることに誘ったり、外出や簡単な手伝いなどを提案してみるといいかもしれません。
そのうち、「ちょっと学校に行ってみようかな」と言い出すかもしれません。
少しでも動き出す気配が見えてくると、親としては一気に復学を目指したくなるのですが、そんなに都合よく事は運びません。
「甘えと自立を繰り返す」ことを覚えておきましょう。
甘えと自立を繰り返す
学校に行ったり行かなかったり、お手伝いをやったりやらなかったり、行くって言って行かなかったり…。
このような「行ったり来たり」は、まったくおかしなことではなく、むしろ必要な過程であることを心得ておきましょう。
甘えをしっかり満たすことで、自立に向かって進むことができるので、甘えを完全に排除しようとすることは逆効果になります。
言葉と行動が伴わないことに対して、「行くっていったでしょ!」と頭では思っても、言葉で問い詰めることは控えましょう。
この過程は小学校に行き始めた新1年生から低学年くらいの子どもの対応とよく似ていて、「この時期にしっかりとスキンシップを」というのは甘えを満たすという意味合いが含まれているからなのです。
動き出す時期とは言っても、まだまだ不安の方が大きくて、自信もちょっとしかありません(それこそ、新1年生と同じくらいです)。
この時期に親が期待しすぎて、以前と同じように急かしたり、背中を押しすぎたりすると、またもとに戻ってしまうので、気を付けましょう。
この時期のカウンセリングでは、子どもの話を聞くときのポイントをお伝えしたり、急ぎすぎないように親のマインドを整えたり、子どもとの接し方の答え合わせをしていきます。
子ども本人とのカウンセリングでは、子ども自身の話をじっくり聞いて、不安を受け止め、安心して動き出せるように支援していきます。
誰も何も言わなくても、自分から「学校行こっかな」と言い出すようになってきたら、いよいよ復学のタイミングです。
次回は最終回:復学期です。