不登校回復プロセス⑤マイペース復学期(自分らしさが見つかる)

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皆さん、こんにちは。

いつもおやこ心理スクールのブログをご利用いただきありがとうございます。

今回は、不登校回復プロセス最終回:⑤マイペース復学期です。

マイペース復学期

自分のペースで学校に行ったり行かなかったりする日々を過ごす中で、徐々に友達や仲間と呼べる相手ができてきます

一人でも友達と呼べる存在ができれば、もう安心です

友達や仲間の存在を通して、自分らしさを見つけていきます。

学校に行く理由が見つかったので、自分で朝起きて支度をして、自分で学校に行くようになります。

もし学校で問題が起きたとしても、以前とは違い、自分を責めたり親を責めたりせずに、客観的に判断できるようになり、友達や仲間に相談したりして自分で何とか乗り越えられるようになります

この力が付けば、学校に戻ろうと社会に出ようと、もうどこに行っても大丈夫です。

親としては、子どもを信じて手放す時期です。

ここまで来ると、親も「子どもを信じる」ということがどういうことかが分かってきているので、以前のように子どもとぶつかることも減ってきて、穏やかな関係が築けてきます。

友人・仲間に任せて、何かを求められた時だけ応じて、家でしっかりご飯を食べさせるくらいです。

これは、思春期の子どもの対応と全く同じです。

あんなにずっと家にいた我が子が、家に寄り付かないようになって、安心とともにさみしさも覚えるかもしれません。

不登校という一連の経験を経てここまでたどり着くと、家族の関係性が変わり、お互いがラクになっているので、子どもが外で元気に過ごしていることに対して不安に感じる親御さんは少ないと思います。

あとは、子どもを信じて、彼・彼女が自分らしく人生を歩むのを見守るだけです。

まとめ

不登校が回復していくプロセスをまとめます。

  • 不登校スタート期 ストレスがあふれ出す
  • 感情リセット期 負の感情を出し切る
  • 安心引きこもり期 エネルギーの充電
  • 再登校スタート期 甘えと自立を繰り返す
  • マイペース復学期 自分らしさが見つかる

不登校という名の「家庭内の一大リセットプロジェクト」、少し想像ができましたか?

一概には言えませんが、子どもの不登校問題を抱えるご家庭の多くがこのようなプロセスをたどります。

そして、そのプロセスで家庭(夫婦)の在り方・子どもとの関わり方を見直すことができれば、自然と子どもたちは復学していきます

私たちは、非常に勇気のいるこのリセット作業がスムーズに進むようお手伝いをしています。

皆さんのご家庭は今どのプロセスに相当しますか?

不登校の子どもたちは傷ついている

不登校という問題を訴える子どもたちは、みんな傷ついています

原因は人それぞれで、学校で起きた出来事・これまでの親子関係・その他の人間関係など、子どもたちの心はいろんな理由で傷つき、悲鳴を上げています。

そして、原因を追究しようとしても、子どもは何も言いません(言えません)。

それよりも、「この子が元気になるためにはどうしたらいいのか?」「傷をどう手当していくか」を考えていくことが大切です。

不登校という経験は、今までのやり方とは違うもっとラクで生き易い方法を手に入れるために必要な一大リセットなのではないかと思います。

そして、このタイミングでリセットできるチャンスを得たお子さんと親御さんは、幼児的万能感からも脱却できて、本当にラッキーだと思います。(「幼児的万能感」参考)

この不登校という経験が、子どもたちだけでなく、親も成長させてくれて、お互いにとってより良い未来へと導いてくれることでしょう。

是非あきらめずに、「このチャンスを利用して成長してやる!」くらいの気持ちで、この問題と向き合ってみてください。

今は苦しくても、その先には必ず輝く未来が待っています。

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