学校以外の選択肢を選ぶ子ども達

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皆さん、こんにちは。

学校に行くのは実は大変?

「学校に行く」というのは、子どもにとっては当たり前だと思っている親御さんも多いと思いますが、私たちは、これは実はとても大変なことだと思っています

毎日同じ時間に登校し(ほとんどが徒歩で)、30人前後のクラスメイトと同じ教室で、みんなと同じように授業を受けて、みんな同じ指標の下で勉強や運動などの成績をつけられる。

たくさんのルールから少しでも外れると「変わった子」として見られたり、何も非が無いのに突然いじめに巻き込まれたり、人間関係でも苦労をすることもあります。

また、学校でも家庭でも、さらに子ども本人も「通知表」を重要視し、学期末に通知表をもらうと一喜一憂しがちですね。

確かに、数字で評価するというやり方は、分かりやすく合理的なところもあります。

しかし、「通知表」には書き表すことのできない、その子の良さや長所も沢山あって、通知表に載っていない個性や良いところが伸ばせないことも、現在の学校システムには確かに存在します。

私たちが出会う子ども達の中には、学校のシステムによって個性や人格を否定され、自信を無くしてきた子どもがたくさんいます

学校側も一生懸命に日々努力されていることは間違いないと思いますが、どうしてもこのようなことが起きてしまうのもまた事実なのです。

変わりゆく教育

日本では「学校」や「教育」というスタイルが昔からあまり変わっていないように感じますが、そんな中でも、子ども達のことを第一に考えた、新しいスタイルの学校ができ始めてきています。

  • インターナショナルスクール
  • フリースクール
  • オンラインスクール・通信スクール
  • オルタナティブスクール
  • ホームスクール 
  • 塾が運営するスクール  など

これらの名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

今までの学校システムとは違うシステムがたくさんあります。

例えば、

  • 登校時間が自由
  • 時間割がない
  • 好きなときに好きな教室にいてもいい
  • 学年制がない
  • 特色ある教育理念がある
  • カウンセラーがサポートしてくれる
  • 制服がない
  • 校則がない
  • 地元の人に協力してもらって、本物の体験ができる  など

民間が運営している所も多く、公立の学校よりも費用がかかったり、近くになかったりと、もちろんデメリットもあります。

メリットとデメリットを総合的に考えて、選ぶことが大切です。

「地元の学校」以外の名前を聞くと、「何か問題があるのかしら?」「学校に行けていないのかな?」と思ってしまい、イメージや体裁を気にする親御さんもまだまだ多いと思います。

これらの学校は「学校に適応できない子ども達が行くところ」というイメージがあるかもしれませんが、最近では様々な学校の特色を考慮し、最初から子どもに合った学校を選ぶというご家庭も増えてきているようです。

1つの学校だけでなく、選択肢が増えてきている、ということが重要なのではないかと思います。

変わりゆく不登校の概念

学校・教育のシステムの多様化のおかげで、「不登校」という概念も変わってゆくのではないかと思っています。

今までは、「学校に行けない子・学校に馴染めない子」というイメージだった不登校児が、自分に合った学校を選べるようになると、「自分に合った学校を探している子・選択肢を持っている子」というポジティブなイメージにリフレイムすることができると思います。

もちろん、籍を置いている学校に復学という選択肢もあります。

本人としても、「どうして僕(私)はみんなと同じ学校に行けないんだろう…」ではなく、「僕(私)は、今自分に合った学校を探している途中なんだ。」と前向きにとらえることができるのではないでしょうか。

この多様化する世界の中で、「みんなと同じ学校に行く」ことが当たり前でなく、学校は選ぶことができるという時代がすぐそこまで来ているのではないかと期待しています。

おやこ心理相談室が運営する「おやこフリースクール」は、心理の視点から子ども達の成長をサポートするという特徴を持ったフリースクールです。

子ども達の、悩みやつらさ、苦しみ、自責感、葛藤に寄り添い、自分を受け入れ、自分らしさを見つけ、自分の人生を「何とかやっていける」力をサポートします。

他の学校同様、学校を選ぶ時代を支えて行きたいと思います。

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