二学期のスタートに向けて
皆さん、こんにちは。
いつもおやこフリースクールをご利用いただきありがとうございます。
夏休みもそろそろ終盤にさしかかり、2学期が始まる時期ですね。
この時期は、子どもたちにとってなかなかハードルの高い時期でもあります。
このタイミングで「学校に行きたくない」「学校に戻りたくない」「学校に居場所がない」と思っている人もいるかもしれません。
夏休み前から、いじめ被害を受けているとか、人の目が怖いとか、成績が落ちてプレッシャーを感じているとか、いろいろな理由で学校に行くことが怖かったり、不安だったりする人もいるかもしれません。
さらに、理由はよく分からないけどとにかく学校に行けない・学校が怖いなどと漠然とした不安を感じている人もいるかもしれません。
他の人たちは「学校に行く」ということを普通に、難なくこなしているように見えて「どうして自分だけできないんだろう?」「自分だけおかしいのかな?」と自分を責めて苦しんでいる人もいるかもしれません。
そんなつらさを抱えながら「でも学校に行かなきゃ!」と人一倍頑張ってきたあなたはとても頑張り屋さんだと思います。
「学校に行きたくない」は自然な気持ち
学校に行きたくないと思っている人に、知っておいてもらいたいのは、「学校に行きたくない」と思うのはとても自然な気持ちで、おかしなことではないということです。
「学校に行きたくないなんて思ってはいけない」「こんな気持ちを持っていてはいけない」と、排除しようとすると返っておかしなことになりかねません。
これは保護者の方にも知っておいてもらいたいことでもあります。
子どもが「学校に行きたくない」と思っていたり、子どもにそう打ち明けられたりしたら、親として「何とかしなきゃ!」と思うかもしれませんが、まず「学校に行きたくない」というのは当然の感情であることを受け止めてあげましょう。
長い休み明けのこの時期、ルールが多くて不自由な学校より、好きな事が自由にできる家庭の方がいいと思うのは当然です。
そのうえ、もしいじめの被害にあっていたとしたら、学校に行くことはいじめられることと同じで、恐怖以外の何ものでもないことは、簡単に想像できることだと思います。
むしろ「学校大好き、早く学校に行きたい」と嬉々としている子の方が珍しいのではないでしょうか。
お母さんにしてみれば、夏休みが終わって早く学校に行ってほしいと思うのも十分理解できますが、「学校に行きたくない」と打ち明けられたとしても、あまり動揺せず対応してほしいと思います。
誰かとつながる力をつける
一人で悩み苦しんでいるときは自分がとても小さくて、外の世界が迫ってきて押し潰されそうな感覚になるときがあります。
その苦しさから逃れたい一心で、「消えてなくなりたい」「自分なんていなくてもいい」「死にたい」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、その苦しさを何とかする方法は、実は他にもあるのです。
それは、「誰かとつながる」ということです。
子どもの社会は、主に家庭・学校・部活(塾・習い事)で構成されています。
この中の誰か信頼できそうな大人、外部の相談機関、近所のお兄さん・お姉さん、行きつけの美容室のスタッフさん、よく行くお店の店員さんなんかでもいいです。
誰でもいいからつながってほしいと思います。
人に頼れる力を持とう!
人とつながること、人を頼ること、人とシェアすることで、苦しさを和らげたり、不安に耐えることができたり、対策を打つことができます。
一人ではなかなかできないことも、誰かと一緒なら乗り越えられる、ということは多いにあります。
あなたがつらさを打ち明けたからといって、相手に迷惑がかかるわけではありません。
勇気がいることだとは思いますが、あなたのことを大切に思っていて、あなたの力になりたいと、一緒に考えてくれる人が必ずいます。
おやこ心理相談室では、「子ども専用ほっとライン」を開設しています。
あなたの気持ちを少しでも理解できれば、と思っています。
「学校に行きたくない」という素直な気持ちを聞かせてください。
もちろん、匿名のメールでもOKです。
★ おやこ心理相談室 子どもほっとライン(18歳以下専用の無料相談メール)
oyakoline@outlook.jp★ 群馬県こどもホットライン24
kodomo-soudan@pref.gunma.lg.jp
0120-783-884★ 厚生労働省 SNS相談https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html