感情のトリセツ
皆さん、こんにちは。
今回は目には見えない感情(気持ち)の取り扱い方についてご紹介したいと思います。
私たちの心の中には、常にいろいろな感情が絶え間なく湧き上がってきています。
この「感情」という目に見えないものを皆さんに説明する時によく使う例えがあります。
私たちの体の中に自然と湧いて出てくるものというとどんなものがあるでしょうか?
答えは、ゲップとオナラです。
こんなものが湧いて出てくることにいちいち責任を取らされては生きていけませんから私たちは他人に迷惑をかけない範囲で適当に処理しています(時間や場所などを考えて)。
しかし、体内から自然に出てくるオナラやゲップを我慢し続けてしまうと身体に色々な悪影響を及ぼしてしまいます。それくらい大事な生理現象の一つでもあるのです。
実は、「感情」もこれと同じで、我慢してしまうと体や健康によくありません。
特に怒りや寂しさ、悲しさなどのネガティブと呼ばれる感情は、我慢してしまうと憎しみや恨み、劣等感などに形を変えてしまい、様々な人間関係に悪影響が出てきてしまいます(カウンセリング場面では、相談者の感情を見極め、恨みや憎しみなどが強い場合には、その大元になっている怒りの感情に還元してくようアプローチします)。
では、この目に見えない「感情」にはどう対処すればいいのでしょうか。
まず「感情」というものはやってきて、しばらくすると去っていくというのが大原則です。去っていくものですから、我慢せずに「そのまま」にしておくことがコツです。
ただし、オナラやゲップと同じで、TPO(時間・場所・場合)を守ることが原則です。
かしこまった席でオナラやゲップをまき散らしては周りが迷惑してしまいます。
感情もこれと同じで、TPOをわきまえれば出しても構わないのです。むしろ自然に沸き起こるものなので出して下さい。
例えば、自分の思い通りにいかない場面で怒りなどを抱いた時などに、他人がいる場所で、いきなり物を投げつけたり、暴言を巻き散らしてしまうことは、オナラやゲップを周囲にまき散らすことと同じです(大人社会でもこういう人は結構いますね)。
子どもはTPO関係なくゲップやオナラを発散しますが、これと同じで、すぐに怒りだす人というのは、行動がとても幼いのです。
そういう時は、怒りを聞いてくれる相手や冷静に話せる場所を見つけたり、独りでクールダウンできる場所や方法を選んで発散するクセを身につけていくことも大切です。
ここで皆さんに覚えておいてほしいポイントは、コントロールするのは行動であって、感情はそのままにしておくということです。
特に、怒りや悲しみ、寂しさなどは生きていれば抱いて当然の感情なので、すぐにどこかへしまいこまないようにしてください。
時間の経過と共に厄介な形に変化して、後で必ず現れてきます。