学校に行きたがらない子ども達の支援:大事なのは登校ではなく、自由に学べること
皆さん、こんにちは。
子ども達が「学校に行きたくない」と訴える理由は様々です。
例えば、
- 学校の授業と自分の学びたい内容がずれている
- 進むスピードが速すぎる・遅すぎる
- 先生に理解してもらえない
- いじめに巻き込まれた
- 友達関係が上手く行かない
- 集団生活になじめない
- 刺激が多すぎる
- 家庭内不安で家から出られない
- 無気力
などなど。
また、本人が理由に気づいていない、言葉で表現できない、という場合もあります。
2020年度の小中学校における長期欠席者の数は28万7747人、そのうち不登校の児童生徒数は19万6127人だそうです。
しかも、この不登校生徒の数は8年連続で増加しており、今後もさらに増えると予想されます。
※ 文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
不登校になる理由は様々ですが、不登校児童に共通しているのは「エネルギー不足であること」だと思います。
学校でエネルギーを使い切った子どもが自宅でエネルギーをためているのを遮って、無理やり登校させることにあまり意味はありません。
しかも、学校での体験がトラウマになっていたり、欠席期間が長くなっていたりすると、自宅という居心地の良い「コンフォートゾーン」から抜け出すことは、勇気が必要で、とても難しくなってきます。
「最初は保健室でもいいから、少しずつでも学校に行ってみない?」と提案しても、なかなか家から出られないケースの裏側にはこのような背景が隠れているのです。
オンラインプログラムの活用を
家から出られない子ども達にとって、「学校」という場所にこだわるのではなく、フリースクールやネットスクール、ホームスクールなどを活用することで、参加のハードルを下げながら、学習を続けていくことが必要なのではないかと思います。
安心できるコンフォートゾーンから外に出ることなく、学習が続けられるとしたら、比較的ラクな気持ちでスタートできるかもしれません。
おやこフリースクールのオンラインプログラム
なかなか家から出られない子ども達に、おやこフリースクールが提案するのは、オンライン参加です。
最初のうちは完全にzoom参加で、慣れてきたら少しずつ通いへと切り替えていくことができます。
通えるようになってきても、体調や気分、コロナの感染状況などによっては、zoom参加に切り替えたりと、柔軟に対応できる仕組みがあります。
家から出られずに、どこにも参加できないという場合は、一度試してみてはいかがでしょうか?
心の専門家が運営しているおやこフリースクールでは、まずは心の状態を見て、お互いに信頼関係を築くことから始めていきます。
学習に関しても、本人の心の準備が整い次第、一つ一つ確認しながら進めていきます。
お子様の「学びたい・知りたい・やってみたい」という気持ちを大切にしたいと思います。
同時に、所属している学校に出席扱いの認可を申請します。
校長先生の許可が下りれば、おやこフリースクールへのオンライン参加が学校の出席扱いになります。
学校に限らず、お子様が笑顔で楽しく学習できて、自分の力を伸ばすことができる場所がきっとあります。
その場所を探す選択肢の一つになれれば、うれしいです。