不登校回復プロセス②感情リセット期(負の感情を出し切る)
皆さん、こんにちは。
いつもおやこ心理スクールのブログをご利用いただきありがとうございます。
今回は不登校回復プロセス② 感情リセット期です。
不登校が始まった初期は、子ども自身も「学校に行かなければならない」ことは誰よりも理解しているので、学校に行けない現実とのはざ間で大きな葛藤を抱えることになり、とても苦しい時期になります。
しかし、この時期は、子どもが抱えてきたストレスや不満・我慢・過去のいやな記憶などの負の感情を出し切るためのとても大切な時期です。
不登校の過程において最も重要なプロセスで、もはや「この作業のための不登校」といっても過言ではないと思います。(最も苦しいプロセスでもありますが。)
ここでこれらの感情を出し切らないと、いつまでたってもリセットできず、次のプロセスにも進めません。
逆に言うと、ここで子どもの感情のリセットができれば、回復のプロセスがスピードアップすることも期待できます。
親としても、子どものリセットに付き合うために相応の覚悟が必要になります。
親子のぶつかり合いが起こる
不登校になると、同年代の友達との交流が少なくなり、家庭内で親との関係だけが密接になっていきます(特に母親と)。
その過程で「赤ちゃん返り(退行)」が起こり、年齢不相応に親に甘えたり、反対に親を全否定したり、命令したり、自分の思い通りにならないと暴れだしたり、泣きわめいたり、物を投げたりするようになることが多々あります。
親としても、まだこういう現状を受け入れきれず、かといって親の理想も捨てきれないので、子どもに対して自分の感情がコントロールできずにそのままぶつけてしまいます。
その結果、子どもとケンカ・ぶつかり合いが最も頻繁に起こるのがこの時期です。
この親子のぶつかり合いも、子どもが負の感情を出し切ってリセットするために必要なプロセスです。(子どもはその関係性の深いところに安心がないと本気でぶつかることができません。)
親からしてみれば、否定されたり暴言を吐かれたり、物を投げつけられたり、心身ともに痛い思いをして、「なんで私がこんな目に合わなきゃならないの?」と母親を止めたくなることもありますが、この痛みなくして改善はあり得ません。
この痛みは、あなたの対応が間違っていないという証拠です。
この時期に子どもとのぶつかり合いを避けて、この問題に直面しなかったら、子どもの中に「さみしさ」を植え付けてしまうことになり、その後長期の引きこもりや家庭内暴力、各種依存症などと、さらに厄介なことに発展しかねません。
親のメンタル管理も大切
この時期は、ちょっと油断して「この子のために」と思ってあれこれやると全て裏目に出るので、自分のメンタルの管理を最優先させて、自分のための時間や子どもと離れる時間を作ったりして、子どもとぶつかるための体力・気力を蓄えておきましょう。
この時期に当相談室にご相談に来る親御さんには、お子様の心の状態の見立てと今後の見通しを伝えて安心していただくとともに、この時期を乗り越えるために、お母さん(お父さん)の苦労をねぎらい、ご自身の心の整理とメンタルを維持するためのカウンセリングをお受けになる方が多いです。
それくらい、この時期の子どもを支えるためには、親のメンタルを支えることも大切だということです。
親御さんが自分を大切にすることができないと、子どもも自分を大切にすることができませんね。
お母さんの安定がお子様の安定につながっているので、お母さんだけでも安心してカウンセリングにいらしてください。
もちろん、子ども本人がカウンセリングに来ることも多くあります。
この時期の子どもたちは、葛藤の真っただ中にいて、不安と戸惑いでいっぱいです。
子どもたちの言葉にならない感情や思いを一緒に探して整理することで、この一大リセットが安全に遂行されるようにサポートしていきます。
過去には、まったく話さなかった子もいましたが、それでもカウンセリングを重ねていく中で、たくさんのことを教えてもらいました。(最終的には、心も開いてくれました。)
お子様がどんな状態でも大歓迎です!
このリセット期の過程が終了すると、自然と次のプロセスへと進みます。
次回第3期:安心引きこもり期です。