リフレイミング(再枠づけ)で見えてくるもの

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皆さん、こんにちは。
「心の病や問題」というのは、時にネガティブに捉えられてしまい、誤解を招いてしまうことも少なくありません。

私は日々の心理臨床の中で、症状行動には何かしらの意味があり、その意味を理解することが大切だと思っています。

そういった意識を持っていると、自然と問題行動の意味を肯定的に捉えることができるようになってきます。

これを心理学用語では、肯定的「リフレイミング」と呼びます。

今回は、この「リフレイミング(再枠づけ)」について解説していきたいと思います。

登校渋りを訴える子ども & 母親

例えば、子どもが学校に行かないので何とか行かせようとして、頭がいっぱいのお母さんが当相談室にお越しになったとしましょう。

いわゆる「登校渋り」という状態ですね。親御さんとしては、対応に困ってしまうケースの一つでしょう。

この場合、私が以下のように質問したとします。

:「お子さんが学校へ行かないということに悩んでいらっしゃるわけですね。それで今までにどんなことをやってみましたか?

母親:「旦那に事情を話して、何とかしてちょうだいと言いました」

:「そしたら旦那さんはどうされたんですか?」

母親:「以前よりも早く会社から帰ってきて、学校に行かない息子と遊んでくれるようになりました」

:「なるほど。登校渋りを訴えている息子さんは、学校に行きたいのを我慢して、お父さんとお母さんが仲良くお話しするキッカケを作ろうとしていたんですね」

という具合です。

この会話の例は、「肯定的リフレーミング」による介入になっています。

違った景色を眺めてみよう!

こういった見方を得たお母さんは、理由も分からず登校を渋っていた息子の背景に「わざわざ学校に行きたい気持ちを我慢して親の幸せを願っている」という肯定的な意味づけを見出すことができるわけですね。

そうするとおのずと息子さんへの対応や接し方に変化が表れてくるのは容易に想像がつくことでしょう。

今回は、あくまでも一つの例にすぎませんが、見方を変えてみるという意識を少し持ってみるだけで、違った景色が見えてくることがあります。

特に、心の病や問題に関しては「リフレイミング(再枠づけ)」という視点を持っておくと気持ちがラクでいられるかもしれませんね。

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