不登校の原因の一つ? 才能児(ギフテッド)の浮きこぼれ

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皆さん、こんにちは。
最近ちょくちょく耳にするようになった言葉の一つに、“浮きこぼれ”というものがあります。

日本では昔から、授業についていけない生徒に対して“落ちこぼれ”という言葉が使われてきました。

それに対して、“浮きこぼれ”とは極めて優秀がゆえに授業に物足らなさを感じ、学校になじめない生徒のことを言います。

”才能児(giftedギフテッド)““吹きこぼれ”とも呼ばれます。

学校側も“落ちこぼれ”の生徒に対しては様々な対策を取り、フォローしていますが、“浮きこぼれ”の生徒に対しては、打つ手がないのが現状です。

“浮きこぼれ”の生徒たちは、通常の授業に出てもすでに分かっている内容を繰り返すだけで、新しい知識を得ることも出来ず、彼らの学びたい・知りたいという欲求を満たすことができません

結果、彼らは学校の授業を何とか耐えてやりすごすか、学校に行くことをあきらめて不登校になるかのどちらかになってしまいます。

我が子に優秀であることを望む親が多い中、優秀であるがゆえに不登校になってしまう子どもがいるということはとても残念ですね。

才能児“ギフテッド”の子ども達の特徴

才能児=ギフテッド(Gifted)とは、贈り物を意味するギフト(Gift)が語源となっていて、「神様から才能という贈り物を授かった人」というような意味で使われます。

生まれながら持っている、先天的な資質なので、幼い頃からいくら熱心に教育をしてもギフテッドになることはできません。

実は、ギフテッドの世界的な定義はまだなく、特性の定め方も国によって違うようです。

ギフテッドに対する海外の共通認識として知られているのは、知性・創造性・特定の学問・芸術性・運動能力・リーダーシップの6つのどれか一つ、もしくは複数の分野において、優れた能力を持っているということです

また、知的能力を測るIQが130以上というのもギフテッドの特性の一つとされています。

日本にも、IQ130以上の人は250万人いるとされていて、学年に1人くらいの割合でいます。

彼らの特徴をいくつか説明すると、

  • 生まれながらにして高い知能を持ち、優秀
  • 集中力、記憶力、理解力、洞察力、想像力などが高い
  • 好奇心が強く、学習意欲が高く、どんどん高い学力を身につける
  • 通常の学校の授業内容が物足りない
  • ものごとに敏感で、感情的になることがある
  • 能力が高すぎるがゆえ、周りに理解されず、疎外感や孤独感を感やすい

などです。

教育的と心理的、二つの側面からの支援を

海外ではギフテッド教育が進んでいる国もありますが、日本の公立学校ではまだ理解も対応も追い付いていないのが現状です。

誰もが平等に持っている「学びたい・知りたい」という思いを叶えるために、小学生のうちから海外に留学というケースもあります。

ギフテッドの特性を伸ばすためには、突出した能力を伸ばす支援と、社会的・心理的な支援の二つの側面からの支援が必要とされています。

ギフテッドであることを受け入れ、楽しく学習に集中できる環境を見つけてあげることが大切です。

誰にも遠慮することなく、自由に自分らしくいられる場所があれば、自分だけの能力を見つけ、それを伸ばしてゆくことも可能です。

同時に、繊細で傷つきやすい心のケアや社会に出たときに何とかやっていける力を身につけることも必要です。

おやこ心理相談室とおやこフリースクールでは、ギフテッドの子ども達の「自由に学びたい」という欲求に答えることと心理的なケアやサポートを同時に行うことができます。

おやこ心理相談室では、IQを測ることができる心理検査(WISC-Ⅳ)をお待たせすることなく実施することができます

お子様と親御さんのカウンセリングもご利用いただけます。

おやこフリースクールでは、心理的なサポートをメインに、学校に代わる子ども達の居場所として、学習や興味を応援し、伸ばしていくことができます。

高い才能が理由で学校に行けず、その才能を発揮する場所が無いのは、本当にもったいないことです。

親御さんにしても、お子様がギフテッドかもしれない、そのせいで子育てで悩んでいるという話は、自慢話と受け取られかねず、周囲には相談しづらいかと思います。

ギフテッドの可能性でお悩みのご家族は是非一度、おやこ心理相談室にお問合せ下さい。

ギフテッドの子ども達の居場所になれれば、うれしいです。

参考文献:「わが子がギフテッドかもしれないと思ったら」ジェームス・T・ウェブ他

    「才能はみだしっ子の育て方」酒井由紀子著

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