スクールカウンセラーがいつもそばにいるフリースクール
皆さん、こんにちは。
「フリースクール」と聞くと、どのような印象を持ちますか?
「フリースクール」という名前自体は広く知れ渡ってきたように感じますが、利用されたことがない方には、実際のイメージを想像しづらいのが現状だと思います。
フリースクールのタイプ?
日本では一般的に「不登校の子ども達が行く場所」というイメージが強いようですが、一口に「フリースクール」と言ってもたくさんのタイプがあります。
- 学校復帰支援タイプ
- 子どもの意志尊重タイプ
- 専門家サポートタイプ
- 非日常体験タイプ
- 完全個別指導タイプ
- 専門スキル取得タイプ
- 自宅訪問タイプ
- 共同生活タイプ など
それぞれのタイプにはそれぞれの特色があり、それらをよく理解したうえでご家族の要望に合った場所を利用されるのがいいと思います。
おやこフリースクールに関して言えば、上から3つのタイプが当てはまります。
「子どもの意志尊重を大前提に、自発的な学校復帰も視野にした専門家サポートタイプ」といったところでしょうか。
おやこフリースクールが大切にしている3つの事
おやこフリースクールが大切にしているのは;
- 学校に行けない状態の子ども達の心のケア
- どこにいてもやっていける心の柔軟さを身につけること
- 自分らしくいられる場所を見つけること
子ども達の気持ちや考えを受け入れながら、子どもの心の健康を取り戻しつつ、本来の力が発揮できるようにサポートするのが私たちの目指すところです。
その中で、本人の意思があれば学校に復帰することも不可能ではないと思っています。
この目的を達成するうえで最も必要なことは、子ども達と接するスタッフがまず子ども達の一番の理解者であることだと考えました。
そこで、従来のフリースクールにはなかった、子どもの心の専門家(臨床心理士・公認心理師とチャイルドカウンセラー)が常駐するというスタイルを作り、いつでも子ども達の様子を見ることができ、必要があればすぐに対応できるように考えました。
スクールカウンセラーがいつもそばにいる感覚
各学校にはスクールカウンセラーの先生がいると思いますが、スクールカウンセラーが来るのは週に1回や、少ないところでは月に1回か2回くらいで、あらかじめ予約を入れておかないと会えない予約制がほとんどです。
大きな学校になると、予約が込み合って、スクールカウンセラーの顔を見ることさえ難しいほどです。
そんななかなか会えないスクールカウンセラーが、当スクールにはいつもそばにいるような感覚だと想像していただけたらいいかと思います。
実際、当スクールの臨床心理士・公認心理師は、群馬県のスクールカウンセラーとしても活躍中です。
フリースクールに関しては、不登校の子ども達が増加傾向にある中でも、まだまだ利用者が少ないのが現状です。
今や中学生の25人に1人(1クラスに1人)が不登校という中で、フリースクールを利用したことがあるのは、不登校の子ども達のたった2~3%というデータもあります。
※ 令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
小中学生で16万人超といわれる不登校の子ども全体の約97%が、フリースクールを利用したことがないのです。
しかし、スクールカウンセラーの先生や養護教諭に相談したことがあるという子ども達は、フリースクールを利用したことがある子どものおよそ20倍います。(出典同上)
当スクールも、フリースクールという名前ではありますが、スクールカウンセラーに相談するのと同じくらい身近な存在になれたらいいなと思います。
これからも「おやこフリースクール」という存在を知ってもらうため、日々努力して参りたいと思います。